真夏でも涼しい低山 大普賢岳
2018年7月16日
連日の猛暑で、少しずつ体力が低下してきた気がする今日この頃。
そこで、標高の高いところに行って涼んでこようと、連休3日目は奈良県の大普賢岳に登ってきました。
この山、本を読んでもブログを拝見しても、なかなか手強そうな雰囲気。手元の本では上級者向けと記載されてる!
と言うわけで、気合を入れて自宅を3:00に出発です。
和佐又山口からの急傾斜もXVはガンガン登ります。和佐又山ヒュッテに6:00到着、気温は21度。間違いなく下界より涼しい。
ファミリーテントがたくさん並んでいました。靴を履いてザックを背負い、トイレを済ませて、6:20いざ登山開始!
我々ペアは、だいたいどこの山も、小休憩含めてコースの標準タイムくらい。この度も、和佐又山ヒュッテからの周回コースが7時間とあったので、単純に13:00頃の下山計画、もちろん⁉︎初心者用の反時計回りです。
キャンプ場を抜けて、木漏れ日が気持ちいい樹林帯を進みます。ヒュッテから1時間ほど歩くと、徐々に登山道らしくなり、巨岩や倒木も登場してハードな雰囲気を演出します。シタンの窟を過ぎると最初のハシゴの登場です。
ハシゴだらけと知っていたので、高い所が苦手な私も、もちろん驚きません。予習は大切です。
今回使ったザックは、相棒がモンベルのクロスランナーパック15、私はマムートの20リットル。モンベルにはハイドレーションで凍らせておいた3リットルのお茶をセットし、二人で塩サプリとともにチビチビと飲みます。だいたい30分間隔で1〜2分くらい立ち止まり、ちょっと飲んで食べるのが我々の休憩スタイル。どこの山でも。凍らせた背中のお茶から冷気が伝わって気持ちいい。
登り始めて1時間半ほどで石ノ鼻、その後もハシゴや鎖場を乗り越えて、意外とあっけなく?8:20大普賢岳到着!ちょうど2時間ほどです。
同じ山でも、歩くペースや背負う荷物の重さで随分と負担感、疲労感は変わります。荷物は軽めなので、後半のための余力は確保できた感じ。目標のピークを踏んだとはいえ、冷静に考えると、時間的には全体の三分の一にもなっていません。この時はそこまで思いが至らず楽勝気分(汗)
展望は抜群、八経ヶ岳や釈迦ケ岳、大台ケ原などが一望です。
ここから細かいアップを含みながら下り基調です。
踏み跡がたまに薄い所があるので、何度か軽く道迷い。ルートファインディングのセンスがある人は問題ないですが、僕はたまにこうしたシーンでルートを見失います。そんな時は手元のスマホ頼み。ちなみに、いつも「ヤマップ」と「山と高原地図(アプリ)」を使っていますが、昔は欠かさず持っていた紙の地図を最近は持たなくなっている...アカンアカン
七曜岳手前のこの巨木を過ぎたあたりでも道探しにちょっとウロウロしてしまいました。
行者環との分岐点を見過ごさないように慎重に下って和佐又山方面へ。どんどん高度を下げて行きます。
ここでちょっとした事故が!
ポカリを飲もうと、ザックの底に入れてたボトルを取り出すときに、何気なく地面に置いたジェットボイルがコロコロあーっと落ちる落ちる!2〜30メートルほど下で止まったので、なんとか降りて拾おうとかがんだ瞬間、今度は背中から冷たいモノがジワーッと背中一面に!ハイドレーションのフタがちゃんと締まっていなかった(涙)
大丈夫、まだ水に余裕はあります。気を取り直して再び下ります。
そして沢の音が聞こえたあたりからまた道迷い。無双洞のあたりかな?30分ほども時間をロスしました。結局どこに無双洞があったのやら・・
沢を渡って右手に滝を見て涼んだ気になったのもつかの間、ここから急登です。
底無井戸を過ぎれば、間も無く急登も終わり。ようやくのどかなトレイルが目の前に続きます。テンポよく歩いて和佐又のコルに出ると、やれやれ帰ってきた!と実感がわきます。キャンプ場まで降りると日陰がないかもと思い、ここで昼食。
あっさり少なめカップヌードル、こんなのが出てたんですね!
ラーメンは汁の処理がネックです。私は飲み干しましたが、相棒は空のペットボトルに入れて帰りました。
のんびり下って、予定通りの13:00ちょうどにヒュッテ到着!お疲れさまでした!
トレーニング不足でちょっと体力的には不安だったけど、実は思ってたより楽にいけた感じです。キツイと覚悟していたからでしょうか。疲労困憊するかと半ば期待?していたけど、まぁ程よい疲れでした。
今回活躍したグッズの紹介です。
2年以上前ですが、相棒が相棒が山を始めた際、最初に買った一足。
色々と登山靴を履いてきた中で、このソール(トレイルグリッパー)、私の知る限り最高のグリップ力です。粘着力さえ感じます。
私が愛用するマリポサトレール(モンベル)のグリップ力には全幅の信頼をしていたので、、迷いなく勧めました。感動的なまでに、どのような路面コンディションでもグリップします。初めからこの靴をはくと、路面状況とかあまり気にしなくなって、下りのテクニックが身につかないのではと、逆に心配するほどです。
今回は濡れた木の根や岩もなく、本領発揮とまでは行きませんでしたが、足元に不安を感じることがなかったのは、きっとタイオガのおかげでしょう。
ちなみに私のはスポルティバのトランゴTRK。グリップ力はトレイルグリッパーに劣るものの、足型がぴったりなのです。