関西発!週末登山はどこ行こう

日常にはない風景と感動を求めて

岡山・毛無山(ケナシガセンと読む)で地図読みの練習と紅葉を楽しむ!

最近、山登りの時はスマホのGPSに頼りっぱなし。昔は常に地図を片手に持ってたのに、車を運転するときのナビと同じですね。便利なものに頼ると、カンが失われていくのがわかります。

ということで、某イベントの地図読み講習会に参加して、今日は岡山県の毛無山に登ってきました。山陰って、大山や氷ノ山など、山を「ヤマ」や「サン」ではなく「セン」とよむところが多いんですが、ここもそうらしく、ケナシヤマではなく、ケナシガセンと読むらしい。

今シーズンの鬱憤を晴らすような快晴、大山(ダイセン)の向こうに弓ヶ浜半島や日本海が綺麗に見えました。

 

1.行 程

<日帰り>2018年10月21日(日)  5時間20分(休憩60分含む)

ビジターセンター 9:20 → 11:20 9合目(昼食)11:50 → 12:00 毛無山 12:30 → 13:30 白馬山 → 14:40 ビジターセンター ||

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活動距離 6.2km
高低差 517m
累積標高上り/下り 543m / 551m

2.体力・技術の目安

★★☆☆☆

 

3.主な装備

ザック:コロンビア25L、OMM Phantom 25CL

靴:スポルティバ トランゴ TRK

その他:ジェットボイル / 地形図「美作新庄」/コンパス / サコッシュ / カレーメシ / デジカメ(オリンパス E-PL7、TG-5)

4.山旅の記録です

周回コースを時計回り。白馬山からの下りが急勾配なので、反時計回りでもいいと思います。

 

独立峰はその山を見るための山登りも楽しいもので、去年は富士山を見るために三つ峠山に登りましたが、大山を見る山も大平山など周辺にたくさんあります。

といいつつ、今回登った毛無山は知らなかった(汗)

地図読み講座に参加したおかげでこの山を知ることができ、しかも快晴!紅葉もまずまずで、大山を見る山としても楽しめる、とてもいい山でした。

ハゲ山と呼ばれる山は全国各地にあると思いますが、この毛無、と言うドキッとする名前も由来は同じで、山頂付近には高木がなく、麓から見るとハゲているように見えるからだとか。

 

家から2時間半ほど走り、集合場所の毛無山ビジターセンターに9時前に到着。

美作新庄の地形図とコンパスは今回必須です。ガイドさんに教えてもらって、まずはビジターセンターで地形図に磁北線を書き込み、総勢8人で、9時過ぎに出発です。

磁北線って、ナニ?

そう、コンパスが指す「北」は北極から西へ少しずれているために、それを示すための線なのです。コンパスを使うときには必須で、自分で測って書き込みます。いつも使っている山と高原地図にも、磁北線は2018年度版から記載されているようです。

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僕が思うこの山の特徴は、

①地図とコンパスを使う練習にもってこいの周回コースがある

②山頂の眺望がよく、広い

③普通に歩けば3〜4時間ほどで歩けるほど良い高さ・距離・時間

 

今回は頻繁に立ち止まって地図と地形を見比べながら歩いたので、少々時間がかかりました。

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登山口の気温は8度と寒かったんですが、太陽を浴びると心地よい暖かさです。この時期になると虫もいなくて、ほんとにここちよい日和。

紅葉の最盛期まではあと1〜2週間といったところかな。

この山、岡山県なので僕の守備範囲に入ってないというのもありますが、人も多すぎず、ちょっと穴場的な山かな、という印象。でもトレイルはしっかりとあります。

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お昼は9合目で、手早くカレーメシ。ガイドさんからコーヒーと栗をいただきました。

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山頂から見た大山の南璧。北壁は鳥取県側から見慣れているけど、このアングルはあまり見た記憶がありません。裾野が広く、堂々とした山容です。ここからだと、大山の背景に日本海や弓ヶ浜半島まで見えて、なかなかの絶景です。ここまで見えることは滅多にないとのこと。

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ここ、毛無山の山頂は岡山県と鳥取県の県境にありますから、鳥取県西部をほぼ一望に見ていることになります。

左(西)に見える街が米子市で、米子から見ると大山は伯耆富士と呼ばれる美しい姿に見えます。どこから見てもいい山です。

山頂では、白馬山を題材に山座同定のワザを学びました。本で読んでもなかなかピンとこなかったんですが、実地で学ぶとよく理解できます。

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毛無山から地形図を見ながら歩いて、約1時間で白馬山(ハクバヤマ)に到着。

この夏、北アルプスの白馬に行く計画が台風で飛びましたが、まぁよしとしよう。ハクバというからには、冬にはここにも雪が積もるのでしょうか?

ここからひたすら下り。なかなか斜度がきつく、地形も特徴が少なく読みにくいですが、等高線をじっくり見ることで、小さなピークやコルなどいろいろな発見ができました。

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きのこの木?

ほぼ予定通りの時刻に下山。もう一度山座同定の復習をして無事、講座の終了となりました。

忘れないうちに、今度は六甲山で復習しなきゃ!