関西発!週末登山はどこ行こう

日常にはない風景と感動を求めて

雪山満喫!荒島岳

神戸からだと、日帰りはきついし一泊するほどでも…と踏ん切りがつかなかった百名山 荒島岳。

そうだ、雪山ならテント泊してちょうどいいかも!と、この度思い立って行ってきました。

そしてなんと、登り始めてすぐに「あ!テント忘れた❗️」と気づいて、我ながらびっくりの展開。ザックの中身を確認するまでもなく、テントを入れた記憶がない。部屋のあそこに置いたままだ...

相棒には半ば呆れられながらも、雪洞に挑戦できるかもかもしれませんね、と励まされてのスタートです。

 

1.行 程

<日帰り>2019年2月16日(土)  

活動距離 8.8km
高低差 1173m
累積標高上り/下り 1448m / 1453m

2.体力・技術の目安

★★★★☆

小雪まじりで視界不良

 

3.主な装備

  自 分♂
ザック モンベル エクスペディションパック70
マムート Magic Guide Hight GTX
アイゼン カジタックス LXB-12
グローブ ショーワ 防寒テムレス+インナー
アウター 上:モンベル ストームクルーザー
下:モンベル ライトアルパインパンツ
その他 寝袋(モンベル ダウンハガー800#0)、ダウン、シュラフマット、ワカン(モンベル ライトアルパインスノーポン)、ピッケル、バラクラバ、ダウン、ジェットボイル、デジカメ(オリンパスTG-5)、食料

 

4.山旅の記録です 

てんくらの予報では、まずまずかなと期待しつつ、勝原スキー場跡に駐車して曇天の中登山開始。

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駐車場には雪はなかったものの、ゲレンデ跡を登り始めてすぐに雪道となり、小雪?みぞれ?が降り始めてとりあえずR1の上にストームクルーザーを着込む。

視界はどんどんなくなり、シャクナゲ平に着く頃にはほとんどガスの中。

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しゃくなげ平 ちょっとした広場くらい

まずはカップラーメンで腹ごなしをした後、相棒が地面をならしてステラリッジ1を設営する間、そのすぐ下の斜面を目をつけて雪洞づくりに着手。

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雪を詰め込みながら湯を沸かします。さすがジェットボイルは早い

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なぜか低カロリーのカップヌードル

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この辺りがいいかな?上の方では相棒がテント設営中


そう、僕は山陰の出身なので、かまくら作りは子どもの頃からお手のモノ。モンベルのスコップでエッサエッサと掘り始め、30分ほどでまずはヒト一人入れるくらいの雪洞ができました。

いや、なかなか楽しい。災い転じて福となす、とはまさにこのことか?テント忘れてよかったのかも!?

かまくらの中は意外と温かくて静かで快適なのです。ただ、天井が崩れないかちょびっと心配…

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スコップ大活躍。枝がちょいちょい出てきますが気にしない

ちょうど正午になったので、作業はひとまずここで中断し、山頂をめざすことに。アイゼンを装着し、ストックからピッケルに持ち替えて気合を入れ直し。

シャクナゲ平からいったん下って、もちがかべに取り付きます。山と高原地図に注意マークが付いています。ガスが濃くなってほとんどホワイトアウトに近い状態。

しかも、ここがなかなかの斜度で、ラッセルの必要はないものの、トレースが風で消され、かすかな踏み跡とピンクのテープ、GPSを頼りにひたすら登ります。ザックも重く、結構キツイ。

クサリや階段があるらしいけど、雪で全くわからない。

アイゼンとピッケルのおかげでなんとか前荒島岳に到着。ここの直下は斜度のあるツルンとした雪面を直登するので、滑ると止まらないだろうなと一番気を使いました。

視界がないので、迷わないよう、雪庇を踏まないよう、ゆっくりと進んでなんとか山頂に。

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荒!

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全く眺望なし。この状況でもなんとか登れた!という自己満足のみ。

自分たちのトレースが消えないうちに下山します。稜線では、暴風とまではいかないけど、それなりに風があってすぐに自分たちのトレースも消えるので、帰りこそ迷わないように慎重に下ります。

途中、一度滑って手をつき、ずずっと落ちたものの、ピッケルを使ってなんとか停止。あとは順調に下ってシャクナゲ平に到着。

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なかなかピントが合わないと思えば、なんと保護フィルターにピントが合ってた!ある意味すごい

と、その時、相棒から体調が優れず、テン泊できそうにないと言われて、そのまま下山することに。

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すこしずつガスが切れ始め、白山の姿も。

作りかけの雪洞に少し未練があったものの、束の間のコーヒーブレイクの後さっと撤収して、アイゼンを履いたまま順調に下り、16:00過ぎに無事駐車場に到着。

 

眺望がなく、テント泊も次回に持ち越されたものの、雪洞づくりの練習ができたのと、冬の天気をたっぷり楽しんだということで、まずは満足。

 

日帰りできてしまったけど、帰りの運転では疲れと睡眠不足で眠い眠い。XVのクルーズコントロールとレーンキープ機能が大活躍(頼ってはダメなの、分かってるけど)。無事に家に帰り着いて、山行終了です。