地下鉄駅から30分で行ける !? 絶景 !神戸・須磨アルプス
六甲縦走路の中でも指折りの絶景ポイント!?
そう、僕にとって最も身近なアルプス、神戸・須磨アルプスのご紹介です。
なんとなくインチキくさい香りがするネーミングですが、なんのなんの。2時間あれば体験できる、これぞ身近な非日常体験です。
特に高いところが苦手な僕にとっては、何度行ってもキターっと興奮するスポットなんです。
1 行 程
<日帰り>2018年7月28日(土)2時間50分
5:00 JR塩屋駅 → 5:30 旗振山 → 6:15 栂尾山 → 6:30 横尾山 → 6:40 須磨アルプス → 6:50 東山 → 7:50 JR須磨海浜公園 ||
2 体力・技術の目安
★☆☆☆☆
3 主な装備
ザック:コロンビア20L
靴:ノースフェイス エンデュラスハイクミッドGORE-TEX
その他:飲み物/オリンパスE-PL7
ノースフェイスのエンデュラスハイクは、六甲縦走に最適。ソールを含めて、全体が柔らかい作りです。というのも、縦走路には実はアスファルトの箇所が多いので、背負う荷物が重くなければ、ソールは柔らかい方が歩きやすい。もちろん、ミッドカットタイプがオススメです。
4 紹介と記録です
六甲縦走路の西に位置する、通称須磨アルプス。
神戸にアルプス ⁈ って思う人いるでしょ、ゼッタイ。それが、あるんです。
横尾山と東山の間にある「馬の背」と呼ばれる岩稜エリア。この周辺からは、南に須磨海岸、東方に神戸の街並み、西方に淡路島と明石海峡大橋、そして北は名谷ニュータウンがあり、海山街が一望に見渡せるエリアなのです!
見た目より登りやすいので、初心者にも絶対おすすめ。
相棒は山に登り始めて2ヶ月目に、初めて一人で須磨アルプスを訪れ、その絶景に感動したとか。でも、その時に、馬の背の中間でしゃがみ込んで動けなくなり、泣き出した登山者がいたらしい....ほんまかな?
でも僕にはその気持ち、ちょびっとだけわかります。
今回は、塩屋から登って須磨アルプスを経由して板宿に下る、9.3キロの行程で歩きました。累積標高は476mです。
六甲縦走路の西の起点、JR塩屋駅からスタートです。
六甲全山縦走などのイベントなどでは須磨浦公園駅からスタートするのが一般的ですが、それは須磨浦公園の方が広場があってイベントに使うのに適しているからだと思います。JR塩屋駅周辺は広場がない上に住宅地で道が狭い。
塩屋駅の北側から住宅地をクネクネ5分ほど東へ歩くと、ぐっと上り坂になって、階段を登るともう山道です。初めてだと、登りでこの道はわかりにくい。僕は初めての時は下ってきて道を覚えました。
とても歩きやすいトレイルです。登ること約30分ほどで、須磨浦山上遊園にさしかかります。
ここ、いつできたのでしょう?幼き僕がここに連れてこられたことを思うと、確実に昭和40年代からある施設だと思われます。昭和世代は郷愁の念にかられる、レトロな公園。
園内をさらに10分ほど登って、旗振山の山頂に着きます。
この山頂が、摂津国と播磨国の境だったようで、案内板があります。今では須磨区と垂水区の境になっています。
旗振山から須磨海岸が綺麗に見えます。
空気が澄んでいれば、大阪湾の向こうに金剛山や葛城山が見えます。
そしてまた、初日の出を見る絶好のスポットでもあります。
旗振山から鉄拐山へ、そしておらが山から高倉台におり、団地を通って栂尾山をめざします。
いちおう、所々に全山縦走の標識があるので、注意しておけば道に迷いません。
直射日光にさらされる348段の階段を登りきると、再び山道になり、ホッと一息。
6:15 に栂尾山を過ぎ、6:30 に横尾山(300m)。ここが今日の最高地点です。
ここを過ぎると、いよいよ須磨アルプスが近づきます。
塩屋からここまでのルートに、岩場と呼べるところはほぼ皆無。でも横尾山を過ぎて下り始めて、周囲をよく観察すると、尾根が痩せてきていることが分かります。
まず、雰囲気を盛り上げるかのように、クサリ場が出迎えてくれます。僕が初めてきた時にはここが須磨アルプスか、と一瞬勘違いしたものです。
クサリを使って下りてもよし、その左側を木をつかみながら下りてもよし。
そこから歩くこと数分、突然、視界がパッと開けて、北アルプスがトリミングされたような空間が眼前に!
かなり風化が進んだ岩稜地帯です。
標高は200mちょっとですが、前後のトレイルとのギャップで、高度感があります。ここは楽しい!縦走路の中でも、なんというか、華があるスポットです。
画像では分かりにくいですが、左・中・右と3ルートで登れます。
数分で過ぎてしまうエリアですが、一瞬でも味わえるこの雰囲気は、インパクト大。
この後はまた静かで平和なトレイルに戻り、10分ほどで東山に着き、この度は東側の板宿駅方向へ下り、JR須磨海岸駅で無事終了です。
板宿に下りてからJRの駅までは市街地です。このギャップが神戸らしい!
神戸市や山岳会が主催する六甲全山縦走は、須磨浦公園を起点に宝塚へ向かいます。また、別の全縦イベントでは宝塚を起点に須磨浦公園へ向かうものもあります。
どっち向きがオススメとは言いませんが、一般的には六甲東部より西部の方が体力を使うので、初めて歩くなら、元気なうちに西部を歩けるよう、須磨浦公園から宝塚に行く方が無難でしょう。
僕の場合は...自宅に向かう西向きの方が、歩いた後の気楽さがあるかな!