残雪の日帰り立山(雄山)
1.行 程
(立山館前泊)室堂→雄山→室堂
<日帰り>2018年6月2日(土)
ケーブルカーの始発に乗り、バスに乗り換えて室堂へ。
室堂 8:20 → 9:40 一の越 9:50 → 10:45 雄山(昼食)12:00 → 12:40 一の越12:50 → 13:40 みくりが池(お茶) 14:00 → 14:35 室堂
2.体力・技術の目安
★★☆☆☆
3.主な装備
ザック:モンベル エクスペディションパック70、チャチャパック40W
靴:スポルティバ トランゴ キューブ×2
ウェア:M/ファイントラック アクティブスキン、半袖Tシャツ、ファイントラック ストームゴージュアルパインパンツ W/パタゴニア キャプリーンサーマル、半袖Tシャツ、ファイントラック ストームゴージュアルパインパンツ
その他:メスティン、ジェットボイルMicroMo、ストック、12本歯アイゼン、テント・シュラフ・マット一式、食料、着替え一式、テーブル・イス、オリンパスE-PL7
4.山旅の記録です
さすがに6月になれば、黒部アルペンルートで有名な雪の壁も、多少迫力を失っています。
始発のケーブルカーに乗ってバスに乗り継ぎ、予定どおり室堂に到着。
本当は、一の越から雄山、大汝、富士ノ折立を縦走して大走りを下り、雷鳥沢でテント泊するつもりだったけど、登山届けを出す際にルートの状況を聞いたところ、大走りのくだりはロープで確保できないならやめた方がいいとのこと。
あっさり断念して、雄山のピストンに予定を変えました。
とは言っても、準備してきた荷物をデポするわけにもいかないので、登山スタイルはテント泊さながらの重装備です。
立山町から標高2,400mの室堂まで一気に上がりましたから、これから雄山までは600mほどの登りとは言え、高度に体を慣らすことも心がけます。
アイゼンをつけようかどうしようか迷って、何となく周りの方たちを見てみると、2割くらいの人しかつけていない感じ。
あとで履くのは面倒だからと、とりあえずアイゼンを装着して、ようやく8:20スタート。
室堂から一の越までは厚みのある雪上を歩きます。雪質は柔らかいので、登りに差しかかっても、アイゼンを付けている人は半分弱くらい。
室堂から1時間20分ほどで一の越に9:40着。
一の越の標高はすでに約2,700mありますから、酸素の薄さを実感できます。
ここからの登山道に雪はなく、アイゼンは不要。20分ほど休憩して、雄山をめざします。
以前、雄山からの下りで、2歳の子とすれ違ったことを思い出しました。その子のお父さんに聞くと、ちゃんと自分で歩いてきたとのこと。いやー、記憶に残りました。
そう、登山道は石や岩がゴロゴロしていて、難しくはないものの、歩きにくいんです。小さい子にとったら、身長の半分くらいの段差が目の前に次々に現れることになります。
立ち止まれば楽なものの、歩き始めたらすぐに息が上がります。こんな時は、直登せずに出来るだけ細かいステップを踏みながら、右へ左へジグザグゆっくり歩みを進めます。
辛抱して一歩一歩進んで、10:45雄山山頂に到着。
ご覧のとおり快晴❗️
天気がいいと、パーっと青空に向かって疲れが飛んで行きます。
雪山は天候によって難易度が全然違いますが、この日は絶好の春山日和です。
360度のマウンテンビュー!
一瞬、目の前にたたずむ大汝山へ足が向かおうとしましたが、相棒に止められて我にかえります。
おとなしくカレーメシを食べて、12:00下山開始。
下りはミクリガ池を経由することにしました。
ミクリガ池手前で、
なんと、ライチョウを発見!
ライチョウって、10mほどのところまでは来るんですが、それ以上はなかなか近寄れない。望遠レンズ持ってないからなぁ…
ミクリガ池はほとんどが雪に覆われているものの、一部は水面が出て来ています。綺麗なエメラルドブルー。
噴火口の異様さに感動したあとは、みくりが池温泉のテーブルでしばしコーヒーブレイクして室堂に向かい、無事に14:30到着。
ミクリガ池周辺は観光客も多く、晴れていたこともあって、春山の難しさはほとんど感じませんでした。まぁ、6月ですしね。
雪があって気温もぐっと下がるので、油断はできませんが、今シーズンの最後の雪山、予定は変えたけど十分に楽しみました。